2017.4.16
運動嫌いさん必見!「週末だけ運動」と「毎日運動」の効果が同等って本当ですか?
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毎日運動できない皆さんに朗報です
仕事や家事、介護などが忙しい皆さんの中には、「毎日運動ができないこと」に悩みや罪悪感を抱える方々も多く見受けられます。
しかし運動に関する研究が進む近頃では、こういった皆さんに安心感を与えるような「毎日運動をしなくても良い」といった報告をする専門家が増え始めているのです。
今回は、健康や美容、ダイエット目的で運動の必要性を感じている皆さんに、心身にメリットをもたらす運動の頻度やペースに関する話をしていきます。
健康目的の運動なら週150分で良い
健康寿命を延ばす目的の場合は、1週間のトータルで150分ほどの運動で十分です。
この研究を行っている専門家によると、週末だけ75分の激しい運動をする人と、1週間をかけて150分ほどの適度な運動を行う人の両方に、同程度の健康効果があることがわかっています。
また時間配分にこだわる必要はないという報告もありますので、自分の時間的余裕のある時に運動を行い、そのトータルが週150時間になれば十分に健康面のメリットに繋がると言えるでしょう。
ダイエット目的なら週3時間ほどでOK
これに対してダイエット目的で運動をする場合は、週3時間ほどが理想となります。
ここで注意すべきなのは、この3時間は実際に体を動かしている時間の総合計であるということです。
例えば週に2度フィットネスジムに行き、毎回1時間半の滞在をしていたとしても、その中で着替えや休憩などを行っていれば、当然実際に運動をした時間は少なくなります。
こうした部分に目を背けていると、「ジムに通っている割にはダイエット効果が出ない」といった状況も生まれますので、実際に体を動かした時間をきちんと管理することも必要だと言えるでしょう。
毎日の運動が逆効果って本当ですか?
健康と運動、ダイエットなどの関係について調べた報告結果の中には、毎日欠かさず行う運動が逆効果になることを問題視する内容も多く見受けられます。
《コルチゾールの分泌時間による問題》
最も多く取り上げられているのは、体脂肪を燃やす働きのあるコルチゾールの問題です。
実際にオックスフォード大学で行われた実験では、コルチゾールの大量分泌が6時間までの場合は、体脂肪が効率よく燃えることがわかっています。
これに対してコルチゾール大量分泌が11時間を超えた場合は、体脂肪の燃焼が抑制されますので、ランニングなどのハードな運動を長時間行う時には、適度なお休みを入れることも必要だと言えるでしょう。
《活性酸素による問題》
ランニングなどのハードな運動には、体内の活性酸素を増やすという難点もあります。
活性酸素が増えると、肌や血液中に入った脂質の酸化が進み、老化や生活習慣病が起こりやすくなるのです。
また活性酸素によって血行が悪くなれば、ダイエットをしている割には痩せないという悪循環も起こりやすくなりますので、運動のしすぎには注意をするべきだと言えそうです。
《オーバートレーニング症候群》
毎日の運動をしているのに疲れが抜けない、寝付けない、体重の急激な増減が激しい、お腹の調子が悪いといった症状に悩まされている人は。ストイックな運動によってオーバートレーニング症候群に陥っている可能性もあります。
あまりにも多くの運動をし続けると、溜まりすぎた疲労によって心身に悪循環が生じます
また鍛えていく過程では多少なりとも体は傷つく形となりますので、しっかりとした休息を入れることも、心身の健康やダイエットをスムーズにする良策になると言えそうです。
運動後の深呼吸もおすすめ
激しいウォーキングやランニングによって興奮気味になっている皆さんには、運動後に行う深呼吸が大変おすすめです。
ゆっくり長く吐くことを心掛けた深呼吸を行っていると、運動によって交感神経優位になってしまった体が副交感神経優位な状態に戻ります。
また深呼吸によって脳内のセロトニンが活発化すると、イライラによる過食衝動も緩和しますので、運動直後にドカ食いするみなさんにとっても呼吸を整える習慣はおすすめだと言えるでしょう。
まとめ
今回紹介したことをまとめると、運動は必ずしも長く・たくさん・激しく行うべきものではないと捉えて良いでしょう。
また運動の合間に行う休憩や深呼吸によるオンオフの切り替えも、健康には必要不可欠なこととなりますので、毎日取り組んでいるトレーニングの効果を高めるためにも、メリハリを付けた生活を続けるようにしてください。